インダクター大手の奇力新電子（CHILISIN）と美磊科技（マグレイヤーズ・サイエンティフィック・テクニクス）は２日、重要情報を発表するため、３日の株式売買を停止すると発表した。市場では、奇力新が株式交換により美磊科技を買収するとの見方が浮上している。３日付工商時報が報じた。
業界関係者によると、奇力新は一体成形の小型インダクター、美磊科技は一体成形の大型インダクターを強みとしており、製品、顧客の面で相互補完できる。両社の合併後、一体成形のインダクターの生産能力は台湾最大となり、携帯電話、ノートパソコン、マザーボードなど各分野の需要に対応できる見通しだ。
世界インダクター市場の規模は24億9,700万米ドル。奇力新はシェア7.01%で村田製作所、ＴＤＫ、太陽誘電に次ぐ４位に付けている。美磊科技を買収後、シェアを拡大して３位に食い込む可能性もある。
