ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ネット依存症、引きこもり状態20万人超


ニュース 社会 作成日:2018年1月3日_記事番号:T00074806

ネット依存症、引きこもり状態20万人超

 国家発展委員会(国発会)が2017年に行ったインターネット依存についての調査研究結果によると、台湾全土で「ネット中毒」に陥る危険性が高いユーザーが約105万人存在し、かつその人口比率が15年の3.5%から5%に上昇していることが明らかとなった。さらに、これら「高リスク群」のうち20%は、1カ月以上にわたり友人と会っていない、運動やレジャーに出掛けていないなど、引きこもり状態にあることが指摘された。

 同調査は昨年6月15~7月5日に電話によるインタビュー形式で、全土22県市に住む12歳以上を対象に実施され、1,964人から有効回答を得た。うちインターネット利用経験者は1,508人だった。

 調査結果によると、依存症のリスクが高い市民の1日当たり平均使用時間は4.8時間余りに及び、さらに連続使用時間は平均3.4時間となった。また高リスク者は依存度の低い者に比べ、ネット利用時にストレスが解消され、満足感を感じることも分かった。

 ネット依存症の高リスク者を性別比で見ると、男性の54%に対し、女性は46%と、男性の比率が若干高くなった。また、年代別では▽30~39歳、29.9%▽20~29歳、21%▽40~49歳、17.1%▽50~59歳、15%▽12~19歳、11.4%──。学歴別では▽大卒、40.9%▽高校・職業学校卒、33.1%▽専科学校(単科大学・高専に相当)卒、10.1%▽中卒、7.3%▽小卒以下、0.9%──と、青年~中年層、高学歴層でリスクが高いとの結果が判明した。

 さらに居住地別で見ると、高リスク者の比率が高かった上位3県市は▽台中市、16.8%▽新北市、15.5%▽桃園市、14.2%──となった。職業別では▽専門職、12.3%▽サービス業・販売業、11.2%▽技術員・専門補助職、10.7%──となった。

 台湾では今後、インターネットやゲームへの依存を精神疾患と捉え、対策を強化していく方針だ。