ニュース 電子 作成日:2018年1月4日_記事番号:T00074807
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が第1四半期中に少量生産を開始する7ナノメートル製造プロセスは、既にアップルのスマートフォン「iPhone」用プロセッサーの独占受注が決まっているとされるなど、40社を超える顧客を獲得している。また、その応用先はモバイル通信、高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)、人工知能(AI)など広範囲に及び、歴代プロセスで顧客と応用範囲が最大となる見通しで、ライバルのサムスン電子を大きくリードすると予想される。4日付電子時報が報じた。
サムスンは14ナノと10ナノ立体構造トランジスタ(FinFET)プロセスで、TSMCの主力顧客だったクアルコムから受注を獲得し、ファウンドリー市場での勢力を拡大。昨年ファウンドリー部門を独立させ、5年以内にシェアを25%に拡大すると表明した。現在のシェアは10%未満。
しかし、7ナノプロセスでTSMCはiPhone用プロセッサーを独占受注するほか、クアルコムからの受注も奪還し、サムスンに「圧勝」するとみられている。
こうした中、サムスンは7ナノプロセスについて、米国や中国の顧客と提携交渉を進めるなど反撃を開始している。
一方、TSMCも今年、5ナノプロセスの生産拠点となる南部科学工業園区(南科)Fab18を着工し、2019年上半期にリスク生産(試験的な生産)を行う予定だ。
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