市場調査会社、ＩＣインサイツが発表した世界のファブレスＩＣ設計会社の2017年売上高で、聯発科技（メディアテック）は78億7,500万米ドルと前年比11%減少し、シェア４位と前年の３位から後退した。６日付工商時報などが報じた。
証券会社は、メディアテックはモデム規格で中国の通信キャリアが販売奨励金の支給対象とする条件を満たせず、中国のスマートフォン上位５社向けシェアをクアルコムのミドルエンドチップに奪われたほか、ミドル～ハイエンド市場でも受注を失ったことが売上高シェア転落の主因と指摘した。
世界のファブレスＩＣ設計会社の17年売上高は1,006億1,000万米ドルと前年比11%増加し、過去最高を記録した。クアルコムは11%増の170億7,800万米ドルでシェア首位を維持した。２位はブロードコムで16%増の160億6,500万米ドル、３位はエヌビディアで44%増の92億2,800万米ドルだった。
なお、華為技術（ファーウェイ）傘下の深圳市海思半導体（ハイシリコン・テクノロジーズ）は前年比21%増の47億1,500万米ドルでシェア７位、紫光集団は９%増の20億5,000万米ドルでシェア10位となり、中国企業２社が上位10社入りした。
