金融持ち株会社大手の国泰金融控股（キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス）と富邦金融控股は９日、自社決算による2017年度の純利益を発表。国泰金は前年比18%増の567億7,000万台湾元（約2,200億円）で、富邦金の11.4％増の537億8,000万元を上回り、07年以来の業界１位となった。10日付工商時報が報じた。
国泰金は昨年、傘下の生命保険大手、国泰人寿保険（キャセイ・ライフ・インシュアランス）が、▽純利益、363億2,000万元▽17年末時点の外貨準備金、115億元▽17年末時点の純資産、4,300億元超▽新規契約保険料収入、2,333億元▽新規契約等価保険料収入（ＦＹＰＥ）、786億元──の５項目（見込みを含む）で業界トップに立った。
また同じく傘下の国泰世華銀行（キャセイ・ユナイテッド・バンク）も昨年の純利益は前年比12.6％増の197億1,000万元と過去最高を記録した。
なお台湾株式市場に上場する金融持ち株会社15社のうち現時点で５社が昨年度の自社決算を発表していないが、業界全体の純利益は2,900億元を上回ることは確実で、過去最高（2,967億元）を更新する可能性もあるとみられる。
