ニュース 社会 作成日:2018年1月10日_記事番号:T00074938
きのう(9日)朝、新北市淡水区で平地としてはこの冬最低気温となる8.8度を記録、南投県と花蓮県の県境に位置する合歓山(標高3,417メートル)で初雪が観測されるなど寒い1日となった。また、気温の急激な低下が原因となり、北部を中心に全土で少なくとも36人が死亡した。
合歓山で初雪が降り、10~20センチの積雪も見られた(9日=中央社)
合歓山では9日早朝、気温が氷点下まで下がり、標高3,150メートルに位置する宿泊施設「松雪楼」周辺では5センチ程度の積雪が見られ、一面が銀世界となった。
台湾最高峰の玉山(標高3,952メートル)周辺でもきょう(10日)午前3時ごろから雪が降り始め、玉山北峰(標高3,858メートル)の頂上に設置された気象観測所では午前7時ごろ、4.2センチの積雪が観測された。
急激な冷え込みを原因とする死者は台北市、新北市、基隆市、宜蘭県、桃園市、新竹県市合計で少なくとも26人、中部地区で10人に上った。基隆市では60代の夫婦が2人とも亡くなるというケースも報告されている。中部での死者の大半が60代以上の高齢者で、医師は心筋梗塞や脳梗塞を予防するため暖かい格好をするよう呼び掛けた。
このほか、野菜の産地、雲林県では8日夜から雨が続いており、さらに9日早朝には気温が12度まで下がったことで収穫や出荷に影響が出ている。このため同県の西螺果菜市場では野菜の価格が6日に比べ約8%上昇している。
中央気象局によると、厳しい冷え込みは12日まで続く見通しで、台南より北、および東北部では最低気温が8~10度まで下がると予測した。
衛生福利部疾病管制署(疾管署)の統計によると、先週、インフルエンザと診断された患者数は延べ10万1,364人と前週に比べ4%増加。うち重症症例は死亡1件を含む21件となっている。疾管署の荘人祥副署長は、インフルエンザウイルスは気温が低下すると活性化するため、今週は症例がさらに増えると予測。最近では学校などでの集団感染が多いことから、手洗いやマスクの着用、混雑した場所や通気の悪い場所を避けるといった対策を講じるよう呼び掛けた。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722