市場調査会社、ガートナーが12日発表した統計によると、2017年の世界のパソコン出荷台数は前年比2.8%減の２億6,254万台で、６年連続の前年割れとなった。華碩電脳（ＡＳＵＳ）は12.3%減の1,797万台で５位に低下、宏碁（エイサー）は6.5%減の1,709万台で６位のままだった。13日付経済日報などが報じた。
ＡＳＵＳやエイサーは、出荷台数や市場シェアより利益を優先し、ゲーミングＰＣや薄型軽量ＰＣなどに注力している。ガートナーの北川美佳子アナリストは、消費者のＰＣ購入が低価格重視から、目的重視にシフトしているので、ＰＣ市場の平均販売価格（ＡＳＰ）が上昇していると述べた。
証券会社は、長年のＰＣ市場低迷により中小メーカーが撤退し、現在は上位６社で世界シェア８割以上を占めているので、出荷台数が減っても、利益は増えているとの見方を示した。
一方、17年第４四半期の世界ＰＣ出荷台数は、前年同期比２%減の7,156万台で、13四半期連続で前年同期を下回った。ＡＳＵＳは11.3%減の473万1,000台で５位、エイサーは5.4%減の472万6,000台で６位だった。
米国の17年第４四半期ＰＣ出荷台数は前年同期比８%減の1,521万台だった。アップルの新型スマートフォン「iPhoneX（テン）」や各社のスマートスピーカー発売により、クリスマス商戦でＰＣ販売が苦戦したようだ。
