ニュース 社会 作成日:2018年1月18日_記事番号:T00075092
きのう(17日)午後2時ごろ、台北市北投区を震源とするマグニチュード(M)5.7の地震が発生したことを受け、市民の間では台北市北部の郊外に連なる陽明山の一部を成す「大屯火山群」の噴火の予兆ではとの懸念が広がった。しかし、これに対し政府や専門家は、地震の震源の深さは140キロメートルだったが、火山活動によって引き起こされる場合の震源の深さは通常10~20キロのため、関係はないとの見方を示した。
今回の地震で記録されたM5.7という数字は、台北市を震源とする地震としては1977年に本格的な観測が始まって以来の41年間で最大だった。17秒にわたり揺れが続いた台北市信義区や新北市、宜蘭県宜蘭市で最大震度3を記録した。
地震発生後、インターネット掲示板には「とても揺れている、助けて」などと不安を訴えるコメントが相次いだ。ある台北市民は「まず上下の揺れを感じた後、横揺れが始まった」と語った。
なお中央研究院地球科学研究所(地科所)は昨年、それまで休火山と考えられてきた大屯火山群について、調査の結果、周辺の地下20キロメートルの深さに台北市の約4分の1に相当する面積を持つ「マグマだまり」が確認されたと明らかにし、同火山群が活火山であると初めて認定。その際、大規模な噴火が起きれば、北投区や士林区に火山岩塊が降り注ぐほか、台北市全体が火山灰の影響を受けるとの予測を示した。
このため今回の地震に対し、火山活動に関係するのではとの臆測を呼んだが、中央気象局地震予測センターの陳国昌代理主任は「ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込む動きが原因」と指摘し、大屯火山群と直接的な関係はないと強調。地科所・大屯火山観測所の林正洪主任も「震源の深さが140キロと確認されて安心した」と語った上で、現時点で同火山群の観測データに異常は見られないとして、市民に過剰な懸念は不要と呼び掛けた。
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