ニュース 社会 作成日:2018年1月31日_記事番号:T00075327
台中市でこのほど、エレベーターが故障して中に一家7人が閉じ込められるというトラブルが発生。その際、パニックに陥った祖母にぜんそくの発作が出かかったが、5歳の孫が「ゆっくり息をして」と声を掛けて落ち着かせるなど、大人顔負けの冷静な対応を見せた。
台中市警察第二分局公園派出所に先週、管轄内の地下駐車場でエレベーターが故障し、子供3人を含む一家7人が閉じ込められたとの通報が入った。これを受けて警察官がすぐ現場に駆け付け、消防局に支援を要請。消防隊員がやって来るまでの間、閉ざされたドア越しにエレベーターの中の一家に向かって安心するよう声を掛け続けた。
しかし、一家のうちの高齢女性が極度の緊張からか、ぜんそくの発作を起こしそうになり、現場は一時、緊張感に包まれた。するとその時、警察官の耳にエレベーターの中から「おばあちゃん、落ち着いてゆっくり息をして。泣かないで泣かないで」という幼い男の子の声が聞こえてきた。
やがて現場に到着した消防隊員は、密閉状態の中で長く閉じ込められれば、一家のストレスが大きくなり、不測の事態が発生する可能性があると考え、ドアをこじ開けて救出することを決断した。
そして隊員らがドアをこじ開け、人が出られるようになると、まず、先ほどパニックに陥った女性に声を掛けていたとみられる小さな男の子が泰然とした様子で姿を現し、落ち着いた表情で救出に当たった警察官や消防隊員を見回したという。
この男の子はまだ5歳で、その年齢に見合わぬ冷静沈着な態度に警察官は、「男の子が祖母に掛けたような言葉は、いつもなら自分が子供たちに掛けているのに」と感心しきりだった。
なお台北市消防局は、エレベーターは密閉空間ではないため、閉じ込められても窒息することはないと指摘。その上で今回のようなトラブルに見舞われた場合は内部の緊急用電話で施設の管理者またはエレベーター会社に連絡する、または携帯電話で外部に救助を求めるよう説明した。なおこれらの手段が使えない場合、エレベーターの壁を叩きながら救援を求める以外は、無理にドアを開けようとしたり、天井によじ登って脱出するといった危険な方法はしないように注意した。
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