受動部品最大手、国巨（ヤゲオ）は１日、厚膜チップ抵抗器の中～大型製品とネットワーク抵抗器を20～30%値上げすると代理店、顧客のＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）やＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）に通知した。これまでの15～20％を上回る大きな値上げ幅だ。２日付工商時報が報じた。
今回値上げの対象となるのは、厚膜チップ抵抗器がインチサイズ0402～2512の製品、ネットワーク抵抗器が品番ＹＣ／ＴＣ122～164の製品。同社は値上げ理由について、材料価格や人件費の上昇、基板の品薄、台湾元高などを挙げた。
証券会社は、ヤゲオは今年行った２回の値上げを通じて粗利益率が７ポイント近く上昇すると指摘。同社の18年売上高は400億台湾元（約1,500億円）を上回り、純利益は109億～120億元となると予測した。
