受動部品最大手、国巨（ヤゲオ）傘下のチップ抵抗器メーカー、旺詮（ラレック・エレクトロニック）は５日、材料価格の上昇と在庫水準の低下を受けて、厚膜チップ抵抗器の一部を25%以上値上げすると顧客に通知した。同社の値上げは今年に入ってから２度目だ。６日付経済日報が報じた。
ラレックは２月23日に厚膜チップ抵抗器の受注停止を発表し、価格調整後、新価格で受注を再開すると説明していた。
ラレックのほか、▽ヤゲオ▽厚声電子工業▽冠宝科技（元・麗智精密電子工業）▽光頡科技（バイキング・テック）▽華新科技（ウォルシン・テクノロジー）──も今年に入ってからチップ抵抗器の値上げを発表している。
受動部品メーカーは、世界のチップ抵抗器メーカーがほとんど生産能力を拡大しておらず、供給逼迫（ひっぱく）解消は当面困難な見通しで、顧客が発注を増やしていると説明した。
