ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）は７日、中国のインターネットサービス大手、騰訊控股（テンセント・ホールディングス）傘下のオンラインゲーム関連サイト、騰訊遊戯（テンセント・ゲームズ）と共同で実験室を立ち上げ、スマートフォンゲームやインタラクティブな娯楽製品の開発、チップの最適化を進めることで提携すると発表した。８日付経済日報が報じた。
メディアテックと騰訊遊戯が設立する実験室では今後、人工知能（ＡＩ）関連の技術を強化し、同技術とスマホゲームとの融合を図る方針だ。これにより騰訊遊戯はゲーム市場、メディアテックはゲーム用チップ市場における地位の向上を図る。
メディアテックの張宏銘副総経理は、双方はまず、メディアテックが先ごろ発表したＡＩ搭載のミドル～ハイエンドスマホ向けＳｏＣ（システム・オン・チップ）「Helio P60（ヘリオＰ60）」を通じてＡＩや拡張現実（ＡＲ）技術の応用を模索すると述べた。また将来的にはテンセント傘下の他のハードウエアやソフトウエアの応用でも協力する可能性があると語った。
