中華経済研究院（中経院、ＣＩＥＲ）が２日発表した３月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は前月比13.2ポイント上昇の63.6で、過去２番目の高水準だった。「景気拡大」を示す50以上は25カ月連続となり、過去最長を更新した。３日付工商時報が報じた。
３月のＰＭＩを構成する主要５項目のうち、新規受注が68.8で前月比24.7ポイント上昇、生産高が68.2で37ポイント上昇と大幅に上昇した。他３項目も、▽サプライヤー納期、62.7（0.2ポイント上昇）▽原材料在庫、61.2（4.3ポイント上昇）▽雇用、56.8（5.4ポイント上昇）──と上昇した。
業種別では、▽電子・光学、65.7（前月比15ポイント上昇）▽電力・機械設備、64.9（12.1ポイント上昇）▽基礎原材料、62.4（10ポイント上昇）▽化学・バイオ医療、62.2（7.8.ポイント上昇）▽食品・紡織、58.2（17.1ポイント上昇）▽交通設備、56.1（12.6ポイント上昇）──といずれも上昇した。
製造業全体の「今後６カ月の景気見通し」指数は前月比0.9ポイント下落の64.8と、25カ月連続で「景気拡大」となった。
３月の非製造業総合指数（ＮＭＩ）は前月比3.7ポイント上昇の54.4で、13カ月連続で「景気拡大」だった。
呉中書・中経院院長は、台湾経済は依然回復傾向にあるが、米中貿易戦争の影響が不確定要素だと指摘した。
