ニュース 石油・化学 作成日:2018年4月11日_記事番号:T00076424
台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が10日発表した自社決算による第1四半期業績は、売上高が4,174億2,000万台湾元(約1兆5,300億円)で前年同期比11.5%増、純利益が566億2,300万元で2.8%増だった。石化製品価格の上昇と強い川下需要が要因となった。11日付経済日報が報じた。
特に南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)は、ビスフェノールA(BPA)、1.4-ブタンジオール(BG)、エチレングリコール(EG)の需要増、原油価格上昇、電子材料の需要増などの要因により、第1四半期純利益は前年同期比23.9%増の134億6,500万元と、同期としての過去最高を記録した。
台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)も、アクリロニトリル(AN)、エピクロロヒドリン(ECH)、苛性ソーダの需要回復などによって、第1四半期純利益は前年同期比20.2%増の118億8,300万元と、過去7年で最高となった。
台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は前年同期比10.8%増の129億7,400万元で、同じく過去7年で最高。一方、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は183億100万元で19.1%の減益となった。
米中貿易摩擦、新市場開拓必要
米中貿易摩擦で、中国が米国製工業製品に25%の追加関税課徴を決定したことに対し、林健男台塑董事長は、米国子会社、フォルモサ・プラスチックスUSA(FPC USA)の主要輸出先は中南米、欧州、アフリカ、中東で、中国に輸出を行っていないと説明。ただ、長期的には関税障壁によって米国ポリエチレン(PE)市場が供給過剰に見舞われる恐れがあり、台塑が今後米国で拡大する生産分については、新たな販売先を開拓する必要があるとの見解を示した。
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