バイオ新薬メーカー、中裕新薬（タイメド・バイオロジクス）は11日、米国でエイズ治療用の静脈注射剤「TMB－355」の販売を早ければ４月末にも開始すると発表した。同社は先ごろ、米国で販売認可を取得していた。12日付経済日報が伝えた。
販売提携しているカナダのセラテクノロジーズからタイメドに発注があったもので、タイメドは既に米国への出荷を完了した。４月にも売り上げに貢献が見込まれる。
証券会社は、TMB－355の販売初年度にタイメドの１株当たり純利益（ＥＰＳ）が10台湾元（約37円）まで増えるとの見方を示した。また、TMB－355の年間売り上げが100億元をうかがうと予想した。
TMB－355は１年間の治療での価格が11万8,000米ドルに決まり、2021年には市場規模が15億米ドルに達するとみられる。
