ニュース 金融 作成日:2018年4月12日_記事番号:T00076454
金融持ち株会社、国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)は11日、傘下の国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)と国泰人寿保険(キャセイ・ライフ・インシュアランス)が共同で進めていたカナダ・スコシアバンクのマレーシア法人「Bank of Nova Scotia Berhad(BNSB)」の買収計画について、期限内に手続きを完了できる見込みがなくなったとして契約を終止することで各方面と合意したと発表。これにより買収断念が決まった。12日付工商時報が報じた。
顧金管会主任委員(右)は、新南向政策は金融業にとってチャンスだと強調した(11日=中央社)
手続き遅延の理由が国泰金、スコシアバンク、マレーシア当局のいずれにあったかについて国泰金の鄧崇儀広報担当は「秘密保持協定を結んでいるため明らかにできない」とコメントした。
マレーシアにおける台湾の銀行による買収失敗は、2016年に中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)が英大手銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)のマレーシア事業買収を断念したのに続き2例目だ。
買収失敗が続いたことに対し金融監督管理委員会(金管会)の顧立雄主任委員は「(新南向政策の)失敗とは認識していない」と強調。国泰金のBNSB買収計画について「計画そのものに問題はなく、実現してもおかしくなかった」と指摘した。
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