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メディアテック元エンジニア、機密漏洩に執行猶予判決


ニュース 電子 作成日:2018年4月13日_記事番号:T00076464

メディアテック元エンジニア、機密漏洩に執行猶予判決

 IC設計大手、聯発科技(メディアテック)のエンジニアが同業の米クアルコムに転職する際、メディアテックのデュアルカメラ技術などをクアルコムに漏らしたとして、営業秘密法違反の罪で起訴された裁判で、台北地方法院は12日、エンジニアに50日間の労役、罰金5万台湾元(約18万円)、執行猶予2年の判決を下した。13日付経済日報が伝えた。

 被告のエンジニアは、2016年の転職に先立ち、オートフォーカス技術などに関する資料を作成し、クアルコム側に送った上で、面接時にクアルコム幹部に技術説明を行い、採用された。被告は退職時に規定に基づく情報セキュリティー調査で機密資料を複製していた事実が判明し、会社側が告訴していた。

 知的財産権担当の検察官や弁護士は、判決は軽過ぎ、犯罪抑止にはつながらないとの見方を示した。メディアテックの郭思吟法務処長は、執行猶予に納得できないとして上訴する意向を示した。