ニュース 石油・化学 作成日:2018年4月16日_記事番号:T00076492
台塑集団(台湾プラスチックグループ)は13日、同グループが高雄市前鎮区に保有する、かつての台湾初のポリ塩化ビニル(PVC)工場跡地に創業者の王永慶氏(2008年没)と王永在氏(14年没)兄弟の足跡などを伝える「王永慶・王永在昆仲公園」を設置すると発表した。工場跡地の土地5筆(約3,550平方メートル)を高雄市に寄贈し、公園として整備、運営は台プラが5億台湾元(約18億3,000万円)を投じて設立する財団法人が担う。14日付工商時報が報じた。
公園用地の寄贈意向書に署名した王文淵・台プラ総裁(右2)と陳菊高雄市長(高雄市リリース)
高雄前鎮工場は1957年にPVCの生産を開始し、かつて日産量1万トンでPVC生産で世界2位となった。14年4月に生産を停止した。台プラの申請を受け、高雄市政府は今年3月、工場跡地にある建物を歴史的価値のある法定文化資産に指定することを決定した。
陳菊高雄市長は、台プラと共同で同工場を保存し、建物や資材を産業遺産に変身させると表明した。
米中摩擦、「台湾に影響」
台プラの王文淵総裁は同日、米中の貿易摩擦について、中国は台湾の輸出全体の41%以上を占めるため、台湾の輸出に多かれ少なかれ影響が出るとの見方を示した。
王総裁は中国鋼鉄(CSC)の本社に翁朝棟董事長を訪れ、台プラとCSCなどがベトナム北中部ハティン省で操業している大型製鉄所で5月に2基目の高炉(年産能力350万トン)の火入れを行い、東南アジア市場の開拓で提携を拡大することを確認した。
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