広達電脳（クアンタ・コンピューター）傘下のクラウドシステムインテグレーター（ＳＩ）、雲達科技（クアンタ・クラウド・テクノロジー、ＱＣＴ）は16日、中国のクラウドサービス大手、華雲資料技術服務（ＣＤＴＳ）と戦略提携を結んだ。中国データセンター市場での商機獲得に向け、次世代の情報通信技術とハイパーコンバージドインフラストラクチャー（ＨＣＩ）製品の開発、販売、市場開拓など全方位的な協力を進める方針だ。17日付経済日報が報じた。
中国では近年、データセンターの設置需要が旺盛だが、同国政府は同施設の管理を強化する政策を採っているため、ＱＣＴは関連ハードウエアを華雲ブランドを通じて販売することで同国市場への参入を図る方針だ。
ＱＣＴの楊晴華総経理はクラウドサービス向けサーバー市場の見通しについて「今後数年は非常に楽観できる」と予測。同社売上高は既にクアンタグループ全体の20%を超えており、今後も成長に貢献できると語った。
なお同社はこれまで米国市場の開拓に注力してきたが、今年は中国および欧州市場での事業展開も強化するとの方針を示した。
