ニュース 社会 作成日:2018年4月17日_記事番号:T00076538
台湾西部の台中市から中央山脈を越えて東部の花蓮県まで246キロメートルを走破する「台湾横断国際ウルトラマラソン」が今月13日~15日にかけて開催され、男子の部は日本から参加した重見高好選手(35)が2位に4時間近い大差を付けて、大会新記録で見事優勝を果たした。このほか、女子の部でも若木くるみ選手と武内明子選手が3位に入るなど日本選手の健闘が光った。
表彰される重見選手ら。30時間以上をかけて、高低差3,000メートル以上を走る台湾横断マラソンは、台湾で最も過酷なレースと言っても過言ではないだろう(重見選手フェイスブックより)
今年の台湾横断マラソンは、4月13日午後8時、蒸し暑い気候の中、台中港をスタート。2日目の日中、南投県埔里鎮を通過した選手たちは炎天下に見舞われ、さらに台湾の道路網における最高地点である武嶺(南投県仁愛郷、海抜3,275メートル)を頂点とする山岳ルートに入ると今度は雨と濃霧に苦しめられるなど、例年に増して厳しいレース環境となった。
男子の部は補給所での休息を取らずに走り続け、序盤からレースをリードした重見選手が、そのまま1位で花蓮県の太魯閣(タロコ)国家公園入り口近くのゴールを駆け抜けた。記録は30時間1分45秒と大会記録を更新。レース後、同選手はフェイスブック(FB)上に「前半、何度もコースロストをしてしまい、気持ちが萎えてしまう場面もありました」と苦しい道のりだったことを明らかにしつつ、「最後まで気持ちを切らさず走ることができました」と喜びを書き込んだ。
なお2位は地元台湾の江耀民選手(33時間57分49秒)、3位は中国の林斌選手(37時間11分12秒)、4位は香港の羅楚健(37時間51分37秒)が入り、上位は国際色豊かな顔ぶれとなった。
一方、女子の部は地元台湾の周玲君選手がこちらも大会記録と成る36時間51分38秒で3連覇を果たし、2位に同じく地元の黄筱純選手(37時間51分37秒)、3位に日本の若木選手と武内選手(40時間41分18秒)が入った。
なお若木選手と武内選手は本業の芸術家としての活動のかたわら、マラソンのトレーニングを積み、2016年3月に台湾南部で開催される「南横ウルトラマラソン」に出場したことをきっかけに、2人で一つの図案となるユニフォームを来て走るというパフォーマンスを続けている。今回は武内選手の出身地で、16年に発生した地震による被害を受けた熊本県被災地の復興を祈願するために参加したという。
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