ニュース 社会 作成日:2018年4月18日_記事番号:T00076565
台東県で2月、1歳半の男児が猛犬として知られる飼い犬のピットブルに襲われ、頭をかまれて脳しょうが流出するほどの大けがを負う事故が発生した。
男児に大けがを負わせたピットブル。依然飼われ続けているが、古医師は二度と子供に近づけないよう注意したという(17日=中央社)
2月末の明け方、台東県卑南郷に住む男性は犬のうなり声と子供の叫び声を聞いて目を覚まし、屋外へ飛び出した。するとそこには、飼い犬のピットブルが1歳半になる自分の孫にかみついている光景が目に飛び込んできた。
男性は厳しい口調で孫を放すようピットブルに命じたが、本来気性が激しい上、かなり興奮していた犬は、なおも男児の小さな体を加えたまま激しく振り回した。孫は鋭い牙で強くかまれ、頭に脳しょうが飛び出すほどの傷を負った。
このため男性は自らの手で犬の口をつかんで開かせ、ようやく孫を引き離すことに成功。すぐに病院へ搬送した。
治療に当たった台東馬偕医院の古和書医師によると、男児は側頭部と後頭部の頭蓋骨2カ所が骨折し、特に後頭部は砕けた頭蓋骨が脳内に入り込む深刻な状態だったため、すぐに手術に取り掛かったそうだ。
なお犬の口内には大量の細菌が存在するため、まず大量の抗生物質と生理食塩水で傷口を洗浄し、頭皮を切開して割れた頭蓋骨の欠片を取り出した。取り出された骨の欠片は4~5片で、これらを約30分かけて念入りに消毒した後、チタン製のプレート10枚以上、骨釘20本余りを使ってパズルのように組み合わせ、男児の後頭部を復元した。男児は一時、危篤状態に陥り、手術は時間との争いとなったが一命を取り留めた。手術完了までに3時間を要したという。
その後、1カ月間にわたる抗生物質による治療および感染防止措置が施された結果、幸い男児の傷は順調に治癒し、既に「ママ」などの言葉を発するまでに回復して退院した。現時点で四肢や言語能力に障害はみられないそうだ。
なお行政院農業委員会(農委会)では▽ピットブル▽ナポリタン・マスティフ▽土佐犬▽ドゴ・アルヘンティーノ▽フィラ・ブラジレイロ▽チベタン・マスティフ──の6種を攻撃性が高い危険犬種に指定しており、飼育は禁じられていないもののリードや口輪(マズル)を装着させずに散歩などに連れ出した場合、飼い主に罰金処分が科されることになる。
念のため、この6犬種の外見をネットなどで確認しておいた方がよいかもしれない。
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