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液晶パネルメーカー、Q2赤字転落も


ニュース 電子 作成日:2018年4月20日_記事番号:T00076596

液晶パネルメーカー、Q2赤字転落も

 市場調査会社IHSマークイット・ディスプレイ部門の謝勤益(デビッド・シェイ)シニアディレクターは19日、ディスプレイパネル業界で中国メーカーの新工場稼働が相次ぐ中、市場は今年から3年間、供給過剰が続くとの見通しを示し、台湾液晶パネルメーカーは第2四半期に赤字に転落する恐れがあると警告した。20日付経済日報が報じた。

/date/2018/04/20/01panel_2.jpg謝勤益シニアディレクター(左)は、液晶パネル業界は、旧工場の閉鎖や他社との合併を考えるべき時期と指摘した(19日=中央社)

 IHSは、2022年時点で中国メーカーが運用する第8世代以上の大型パネル工場は19基、5.5世代以上の中小型パネル工場は20基に達すると予測。うち65インチパネルの生産に特化した京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)の第10.5世代工場は4月、歩留まりが既に50%を超え、19年半ばには生産能力12万枚のフル稼働が可能となるとの見通しを示した。

 一方、今年2月に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催された冬季五輪や6月に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会は現時点でテレビ需要の喚起につながっておらず、昨年半ばに始まったパネル価格の下落は今年第1四半期も毎月1~2%の下げ幅を維持。さらに4月は、中国で10.5世代および8.6世代工場が稼働したことで下落幅が3~5%に拡大しており、台湾メーカーが第2四半期も黒字を維持することは困難と謝氏は指摘した。