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3月輸出受注総額、同月の過去最高に【図】


ニュース その他分野 作成日:2018年4月23日_記事番号:T00076634

3月輸出受注総額、同月の過去最高に【図】

 経済部統計処が20日発表した3月の輸出受注総額は、前月比30.6%増、前年同月比3.1%増の423億8,000万米ドルで、3月としての過去最高を更新した。電子製品の受注が予測を上回ったことなどが貢献し、2カ月ぶりにプラスに転じた。21日付工商時報などが報じた。

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 製品別の3月輸出受注額は、半導体など電子製品が前年同月比5.6%増の113億1,000万米ドルで、3月としての過去最高を更新した。統計処の林麗貞処長は、携帯電話向け需要は減少したが、高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)や自動車向け需要の拡大が貢献したと説明した。

 ベースメタルは27億8,000万米ドル(前年同月比16.6%増)、機械は23億5,000万米ドル(7.8%増)で、ともに単月ベースの過去最高を記録し、20カ月連続のプラス成長となった。プラスチック・ゴム製品は22億6,000万米ドル(12.5%増)、化学品は21億7,000万米ドル(10%増)で、ともに2桁成長だった。

 一方、情報通信技術(ICT)製品は108億米ドルで、前年同月比5%減少し、2カ月連続のマイナス成長だった。林処長は、サーバーや仮想通貨の採掘(マイニング)向け需要は高いものの、携帯電話の需要減速の影響を受けたと説明した。

 液晶パネルなどの光学器材は21億米ドルで、前年同月比13.3%減少し、2カ月連続で2桁のマイナス成長となった。大型パネル価格下落と需要縮小の影響を受けた。

ASEAN、前年割れ

 国・地域別では▽米国、119億2,000万米ドル(前年同月比6.5%増)▽中国(香港含む)、114億8,000万米ドル(6.8%増)▽欧州、74億9,000万米ドル(1.9%増)▽日本、23億8,000万米ドル(6.4%増)──で増加した。東南アジア諸国連合(ASEAN)は42億米ドルで、2.3%減少した。

 第1四半期の輸出受注総額は、前期比18%減、前年同期比6.4%増の1,179億米ドルで、同期の過去最高となった。プラス成長は7四半期連続。ただ、林統計長は、米中貿易摩擦の深刻化や保護主義の広がりを今後の懸念材料として挙げた。