日本の勤務先の企業から2003年より11年間にわたって総額25億円を横領し、高雄市に潜伏していた中沢祥基（43）容疑者が20日、資金洗浄防止法違反の容疑で逮捕、送検された。妻の呂美智（52）容疑者、妻の妹の呂美信容疑者も逮捕された。21日付中国時報などが報じた。
中沢容疑者は自動車部品会社の総務課長をしていた03年より会社の金の横領に手を染め、14年に５億5,000万円を横領したのを最後に妻と共に台湾に逃亡。警視庁から国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）を通じて指名手配されていた。
警察は中沢容疑者の逮捕とともに、高級住宅３軒と、大量のブランド時計やバッグ、宝石などを押収。金額にして１億3,000万台湾元（約４億8,000万円）に上るとみられる。中沢容疑者はまた、普段から５つ星ホテルに出入りし、クレジットカードで月20万元を消費するぜいたくな生活を送っていた。警察の調べに対し「疲れた。もう逃げたいとは思わない。父母に申し訳ない。日本に帰りたい」と供述したという。
