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ギガストレージ、日本でグリーン債発行


ニュース その他製造 作成日:2018年4月24日_記事番号:T00076651

ギガストレージ、日本でグリーン債発行

 太陽電池用シリコンウエハーメーカー、国碩科技工業(ギガストレージ)と子会社で太陽電池用導電性ペースト大手の碩禾電子材料(ギガソーラー・マテリアルズ、GSMC)が、福島県内で運営している太陽光発電所(出力17メガワット)の運営資金を調達するための「グリーンボンド」を発行した。ゴールドマン・サックス証券が23日発表したもので、台湾企業が日本でグリーン債を発行した初のケースとなった。24日付工商時報が報じた。

 グリーン債は、温暖化対策や環境プロジェクトなどの資金を調達する目的で発行する債券。ギガグループが今回発行したグリーン債は16年満期、利率1.5%で発行総額65億円だ。

 ゴールドマン・サックス証券によると、ギガグループは日本で新たな100MWを超える規模の太陽光発電所の建設を計画しており、この資金調達のためのグリーン債発行も計画している。同発電所は「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」(通称FIT法)による補助金支給対象で、今後1~2年で完成する見通し。稼働後はギガグループの業績に大きく貢献するとみられる。

新竹・桃園で水上設置型発電システム

 ギガストレージとギガソーラー両社の陳継明董事長は、傘下の禾迅緑電が新竹、桃園地区のため池で、総発電量40MW規模の水上太陽光発電システムの設置を進めていることも明らかにした。第1期の12MW分は上半期に完成、電力供給を開始できる見通しで、年間発電量は1,500ギガワット時(GWh)、4,000世帯の日常の電力需要を賄う。

 同システムの稼働により、禾迅緑電に年間8,500万台湾元(約3億1,000万円)の売上高がもたらされる。