ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

金石堂城中店が6月閉店、34年の歴史に幕


ニュース 商業・サービス 作成日:2018年4月24日_記事番号:T00076656

金石堂城中店が6月閉店、34年の歴史に幕

 大手書店チェーン、金石堂書店の城中店(台北市中正区重慶南路)が6月末に閉店し、約34年の歴史に幕を下ろす。金石堂書店の汪信次協理は23日、店舗の賃貸契約期間が満了を迎えるが、貸主が契約を更新しない方針だと説明。また、かつて書店が立ち並んでいた重慶南路は既にビジネスホテル、飲食店が並ぶ通りに変化したため、別の商圏に出店した方が将来性があると判断したという。24日付工商時報が報じた。

/date/2018/04/24/11book_2.jpg金石堂城中店は重慶南路を代表する大型書店だった。同地の書店街のイメージも閉店によって終わりを告げそうだ(中央社)

 台北市重南書街促進会の沈栄裕理事長によると、重慶南路にはかつて書店と出版社が100軒以上あったが、ネット書店の台頭により書店の実店舗は10店未満に減少した。一方、ホテル、飲食店の数は書店の5倍以上という。

 金石堂は今年、桃園市の加盟店も閉店した。現在、台湾全土に約40店を構える。今年は6直轄市にある百貨店や商業施設と提携し、150~300坪または500坪の複合店舗を2~3店開設する計画だ。

 金石堂は2月から、発売後1カ月以内の新書を対象に、実店舗での販売価格をネット書店と同じ21%引きとするセールを実施しており、ここ2カ月で新書販売が2桁成長を遂げた。

 金石堂のネット書店は会員数が約330万人で、書籍販売数は既に実店舗を上回っている。