世界的な情報サービス企業、米クラリベイト・アナリティクス社が発表した、世界で最も革新的な企業・研究機関100社を選出する「トップ100グローバル・イノベーター2017」で、台湾からは鴻海精密工業と工業技術研究院（工研院、ＩＴＲＩ）が選ばれ、23日に工研院でトロフィーの授与式が行われた。24日付経済日報が報じた。
劉院長（左）。工研院は２度目の受賞だ（同院リリースより）
工研院の劉文雄院長は、イノベーションは今やＩＰ（知的財産権）と切り離して考えることはできず、産業発展にとって重要な基礎だと指摘。質の高い特許を取得することは企業がグローバル市場に参入し、競争力を保持する上で欠かせない条件だと強調した。
工研院はこれまで約３万件の特許を取得している。職員15人当たり平均１件の特許を生み出していることになり、イノベーション能力は世界トップクラスとされる。近年では産業の需要に応じて特許技術を開発する方式を採用。既に宏碁（エイサー）など５社にサービスを提供し、ブルーオーシャン（競争のない未開拓市場）での商機獲得を支援している。
