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警察官死亡事故の運送会社、過去3年に6件の労基法違反


ニュース 運輸 作成日:2018年4月25日_記事番号:T00076687

警察官死亡事故の運送会社、過去3年に6件の労基法違反

 台南市麻豆区の中山高速公路(国道1号)で23日、トラック運転手が居眠り運転で警察官3人を死亡させた事故で、運転手が所属する運送会社は、過去3年間に6件の労働基準法(労基法)違反を起こし、合計で36万台湾元(約132万円)に上る罰金処分を受けていたことが明らかとなった。25日付聯合報が報じた。

 労働部の調査によると、今回の事故を起こした運転手が所属する運送会社、聯全通運(桃園市)は、過去3年間に桃園市や高雄市政府による4度の検査を受け、▽7日以上の連続勤務▽出勤記録が規定通りに記載されていなかった▽休日出勤に対する2倍賃金の未支給──など6件の労基法違反を指摘され計36万元の罰金処分を受けた。

 また聯全通運を傘下に収める景山交通集団は、運送会社など20社を運営しているが、うち8社で同様の違反記録があり、過去5年間に82万元の罰金を科せられていた。

 事故発生を受けて労働部は24日、今後、運送、運送会社の運転手の労働時間に対する検査を強化すると表明したが、市民からは従来どおりの検査や罰則による再犯防止効果を疑問視する声も上がっている。