ニュース 食品 作成日:2018年4月30日_記事番号:T00076763
頂新国際集団の不正食用油事件で、二審の台湾高等法院台中分院は27日、ベトナムから輸入した飼料用油を混ぜた食用油を製造、販売したとして、食品安全衛生管理法違反や詐欺などの罪に問われている頂新製油実業の元董事長、魏応充被告に対し、一審の無罪判決を破棄し、懲役15年(うち6年は罰金で代替可能)を言い渡した。また、法人としての頂新製油実業については、罰金2億5,000万台湾元(約9億2,000万円)と犯罪所得1億434万元の没収を命じた。28日付聯合報が伝えた。
魏被告の弁護士は、魏被告は自身の潔白に自信があり、必ず上告すると述べた(27日=中央社)
このほか、総経理の陳茂嘉被告に懲役11年6月(うち5年は罰金で代替可能)、元総経理の常梅峯被告に懲役8年6月(うち3年は罰金で代替可能)、ベトナム法人ダイハインフック(大幸福)の責任者、楊振益被告に懲役8年6月(うち1年6月は罰金で代替可能)を言い渡した。
他のオリーブ油の不当表示事件で有罪判決を受け服役中の魏応充被告は、弁護士を通じ、「受け入れられない」として、判決文を受け取った上で上告する考えを表明した。
一審判決は、食品安全衛生管理法には食用油の原料に対する規範がなく、精製後に食用基準を満たしている上、人体への被害を立証できないなどとして、魏被告らに無罪を言い渡していた。
これに対し、二審は「食品に内容を偽った物や偽物を混ぜれば、抽象的危険犯に当たる」とし、人体への健康被害の有無にかかわらず、違法行為に当たるとの判断を示した。
彰化県政府衛生局の葉彦伯局長は、今回の判決について、「一審の判決は想像できないものだった。正義を明確にし、皆の士気を高めるものだ」と述べた。
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