ニュース 電子 作成日:2018年5月2日_記事番号:T00076775
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が中国・南京市に設置した12インチウエハー工場が、このほど16ナノメートル製造プロセス製品の量産を開始した。工場着工からわずか20カ月というハイスピードだ。最初の出荷先はビットコインなど仮想通貨の採掘(マイニング)装置の世界最大手、北京比特大陸科技(ビットメイン)とみられる。2日付経済日報が報じた。
TSMCは先ごろ開催した業績説明会で、今年第1四半期に中国顧客が売上高に占める割合が19%と、前年同期の11%から大幅に上昇したことを明らかにした。これについて経済日報は、中国顧客からの受注の一部を南京工場での生産に切り替えただけで、同工場の生産ラインは満杯状態となると指摘した。
なお同工場の月産能力は12インチウエハー2万枚となっているが、市場調査会社のガートナーによると6万枚への拡充が可能とされる。ただTSMCは、現時点で南京工場の規模拡大は検討しておらず、先進プロセスの重心は今後も台湾に置くとコメントした。
このほか米中間の貿易摩擦についてTSMCは、「進展を注視していく」としつつも、同社への影響は非常に小さいとの見方を示し、中台での事業展開は予定通り進めるとの方針を示した。
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