ニュース 政治 作成日:2018年5月2日_記事番号:T00076797
中米のドミニカ共和国が1日、台湾との断交、中国との国交樹立を発表した。同国との77年にわたる友好関係が断たれたことにより、台湾が正式な外交関係を持つ国は19カ国となった。蔡英文政権発足後、台湾と断交したのは2016年のサントメ・プリンシペ、17年のパナマに続き3カ国目だ。中央社電などが同日報じた。
左がドミニカ共和国の国旗(1日=中央社)
外交部の劉徳立常務次長はドミニカ共和国のソト・ヒメネス大使と面会し、メディーナ同国大統領が中国の金銭的誘惑に屈し、台湾との長年の友好関係や同国の発展に協力してきた心情を無視したこと、および断交通告が行われたのはわずか1時間前で、極めて非友好的だと強く抗議した。
ヒメネス大使は、自身も同国外相から断交の連絡を受けたのは同日午前8時のことで、全く知らなかったと説明。台湾の友人である個人的立場として謝罪の意を表明した。
ドミニカ共和国大統領府のエスピナル法律顧問は、「歴史と社会経済の現実によって外交路線を変更せざるを得なかった」と説明した。中国の駐ドミニカ共和国貿易発展事務所によると、ドミニカ共和国はカリブ海地域で第2の貿易パートナーで、昨年の貿易額は17億米ドル。このうちドミニカ共和国の輸入が14億米ドルを占める。これに対して台湾の同国に対する16年の輸出額は1億663万米ドル。輸入額は5,967万米ドルだった。
ドミニカ共和国は同日、中国と国交を樹立し、「台湾が中国の不可分の領土である」とする「一つの中国の原則」を承認した。
台湾海軍の遠洋航海訓練チームは、4月19日にドミニカ共和国に到着し、歓迎を受けたばかりだった。今後こうした光景は見られなくなる(中央社)
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