ニュース 石油・化学 作成日:2018年5月3日_記事番号:T00076813
台湾電力(台電、TPC)の大潭火力発電所(桃園市観音区)向けに液化天然ガス(LNG)を供給するための、台湾中油(中油、CPC)の第3LNG受け入れ基地(観塘工業区)の建設計画が環境問題で遅れていることについて経済部は3日、開発範囲を縮小する代替案を進めた場合、今月中に環境影響評価(環境アセスメント)が審査を通過しても稼働スケジュールは予定より3カ月遅れると予測。これにより2022年から25年にかけて電力の供給予備率15%以上を達成することは困難となるとの見通しを示した。3日付工商時報が報じた。
第3LNG受け入れ基地の建設問題では先週、環境保護団体が総統府前で抗議活動を展開していた(中央社)
第3LNG受け入れ基地は当初、22年7月に50万トンの供給を開始し、23年12月に300万トンのフル稼働に入る予定としていた。しかし、開発予定地の周辺海域にサンゴモが形成した生物礁(藻礁)や保護対象のサンゴが生息していることが問題となり、着工が遅れている。
現在、環境への影響を回避するため開発面積を232ヘクタールから37ヘクタールへ大幅に縮小する案が検討されているが、環境審査が順調に進んだとしても初期供給開始は22年10月、フル稼働は24年4月にずれ込むとみられている。
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