ニュース 社会 作成日:2018年5月3日_記事番号:T00076828
現在、高雄市に住む男性、陳亮宏さん(88)は幼い頃に貧しさ原因で片目が失明するという経験もあり、20代で社会人となって以降、収入の大部分を人助けに使うようになり、彼がこれまでに寄付した額は1,000万台湾元(約3,680万円)を超えた。
陳さん(左2)は2日、城隍廟から表彰を受けた(2日=中央社)
日本統治時代に嘉義県で、13人兄弟の1人として生まれた陳さんは、8歳の時に目の病気にかかったが、家が貧しかったことから満足な治療が受けられず、右目が見えなくなってしまった。
しかし彼は障害にめげず手に職を付け、20代で道教の廟「嘉義城隍廟」近くに理髪店を開業。当時、一般的な散髪代は2元ほどだったが陳さんは稼げるようになるとすぐ、毎月、売り上げから生活費を引いた残りの大部分に当たる20元を城隍廟を通じて貧しい人々に寄付するようになった。
さらにその後、陳さんの店は嘉義市税捐処(現在の税務局)内に移転。その後も寄付を続けていたが、彼の行為は税捐処職員の感動を呼び、約100人が見習って寄付を行うようになったそうだ。
節約して貧しい人を助けることばかり考え、自分は旅行にも出かけず、破れた靴を履き続けている陳さんについて妻の林芳桂さんは、「最初は不満だったけど、そのうち感心するようになって今では一緒に人助けをしています」と語っている。
また1981年に城隍廟の慈善団体が創設されると、陳さんは定期的に雲林県、嘉義県、台南市の貧困家庭を訪問する活動を開始。8年前にリタイアして高雄市で娘一家と同居するようになってからも月に2回は嘉義に戻り、同様の活動を継続している。このほか移り住んだ先の高雄でも、貧困家庭の訪問に加え、朝暗いうちから公園へ出かけ、ホームレスたちに温かいマントウや100元を配るといった活動を行っている。
なお城隍廟の慈善団体はこのほど、陳さんの生涯にわたる活動を称え、表彰するとともに、慈善活動のすばらしさを伝えるべく彼の人生を基にドキュメント映像を製作した。
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