サムスン電子は３日、新製品の量子ドット液晶（ＱＬＥＤ）テレビを台湾で発売した。価格は55インチが６万9,900台湾元（約25万7,000円）など。65インチ以上の指定モデルを10日までに購入した場合、ビールとブルートゥースヘッドホン、６月30日までに購入した場合、空気清浄機をプレゼントするキャンペーンを実施する。４日付経済日報が報じた。
サムスンのＱＬＥＤテレビ。６月開幕のワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会などが追い風となりそうだ（同社リリースより）
市場調査会社ＩＨＳマークイットのディスプレイ部門の謝勤益（デビッド・シェイ）シニアディレクターは、今年サムスンのＱＬＥＤテレビ出荷台数が400万台に倍増すると予測した。これにより同社はテレビ全体の出荷台数が4,000万台に達し、世界シェア首位を維持する見通しだ。
サムスンのＱＬＥＤテレビは自社製パネルの他、友達光電（ＡＵＯ）から調達している。ＱＬＥＤテレビ用パネルは現在、サムスンディスプレイ（ＳＤＣ）とＡＵＯの２社が主に生産している。
また海信集団（ハイセンスグループ）、ＴＣＬ集団となど中国のテレビブランド大手もＱＬＥＤテレビを販売している。市場全体の通年出荷量は500万台と、有機ＥＬ（ＯＬＥＤ）テレビの300万台を上回ると予想されている。
