ニュース 電子 作成日:2018年5月7日_記事番号:T00076862
7日付電子時報が業界筋の話として伝えたところによると、鴻海科技集団(フォックスコン)が最近、金属筐体(きょうたい)大手、可成科技(キャッチャー・テクノロジー)が保有するLED(発光ダイオード)メーカー、光鋐科技(エピレッズ・テクノロジーズ)の株式を引き継いだもようだ。今後は鴻海傘下の栄創能源科技(アドバンスト・オプトエレクトロニック・テクノロジー、AOT)、群創光電(イノラックス)とともに「鉄のトライアングル」を形成し、ミニLEDとマイクロLEDなど次世代ディスプレイのビジネスチャンスを攻略する。
エピレッズは筆頭株主のキャッチャーが3月にエピレッズ株7.32%を売却。洪水樹董事長ら2人が解任となり、市場の関心を集めた。キャッチャーがエピレッズの経営から撤退を決めたのは、主にLEDと筐体には相互補完性や関連性がないと判断したためだ。
エピスターに対抗
鴻海はエピレッズの6月の役員改選において、董事・監察人3人を派遣し、最大の法人株主となる運びだ。エピレッズが予定する増資も引き受け、最終的に20%を超える株式を取得する。エピレッズの生産能力と技術はAOTと相互補完性があるとの判断の下、晶元光電(エピスター)を中心とする勢力に対抗するLED業界連合を形成し、業界地図を塗り替えたい構えだ。
鴻海がエピレッズに着目したのは、次世代ディスプレイであるマイクロLEDの技術だ。マイクロLEDが商品化段階に入り、アップルやサムスン電子がマイクロLEDテレビを発表し、いずれもRGB三原色の設計ソリューションを採用している。ただ、RGB三原色を同時に掌握している大手メーカーは、世界でオスラムとエピスターだけで、中国の三安光電(三安オプトエレクトロニクス)が追い上げている段階だ。台湾ではエピレッズが早期に技術的基礎を固めたが、生産規模が小さいため、市場を主導する影響力を持つには至っていない。
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