ニュース 公益 作成日:2018年5月7日_記事番号:T00076878
南部で干ばつが深刻化しており、台湾最大のダム、曽文ダム(嘉義県)の貯水率が4日、5.73%(貯水量2,602万トン)まで下落し、過去10年で最低となった。同ダムでは昨年8月から4月中旬まで、1日80ミリ以上の降雨が一度もなかった。5日付中国時報などが報じた。
貯水量が低下した曽文ダム。水利署は8日に人工降雨を予定している(5日=中央社)
南部の主要ダムの貯水量は、▽烏山頭ダム(台南市官田区)、46.81%▽南化ダム(南化区)、29.5%▽白河ダム(白河区)、0%▽阿公店ダム(高雄市燕巣区)、13%──など低下が目立つ。
水不足の影響で、今年は台南市玉井区、南化区のマンゴー生産が3~5割減、龍崎区のタケノコ生産が2~3割減となる見通しだ。
イノラックスが対策チーム
ハイテク業界では、液晶パネル大手の群創光電(イノラックス)が、社内の水不足対策チームに状況を把握させている。今後、第3段階の給水制限措置に至った場合、製造工程からの用水回収を最適化したり、給水車を利用するなどの対策をとる。
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)など半導体各社も水不足の状況を注視している。TSMCや日月光半導体製造(ASE)などは近年、用水の利用効率を高めて水道水の使用を減らす目標を達成している。
なお、経済部水利署は5日、南部で今月末までに第3段階の給水制限措置を行うことはないと表明した。
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