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酸性雨、新竹が最も深刻


ニュース 社会 作成日:2018年5月7日_記事番号:T00076880

酸性雨、新竹が最も深刻

 環境保護署(環保署)がこのほど発表した、昨年1~11月に行われた雨水の水素イオン指数(pH、低いほど酸性)調査によると、台湾全土の年間平均は5.31で、地域別では中央気象局の新竹気象站(気象観測所、新竹県竹北市)の年間平均が4.73となり、全土で最も低かった。また酸性雨発生率は全土平均が35%だったのに対し、新竹は85%でこちらも全土最高を記録した。フォルモサ高速公路(国道3号)の排ガスや台湾外部からの汚染源流入が原因とみられる。6日付中国時報が報じた。

 このほか新北市板橋区では昨年7月と12月にpH3.1、3.67を記録。これはレモン汁に相当する酸性度だった。

 一般的にpH値が5.6を下回った場合、酸性雨と呼ばれるが、人体に酸性雨の影響が現れるのはpH5.0以下のため、専門家の間では同値を酸性雨の基準とすべきとする考えもある。

 なお今回の調査結果によると、観測所別では新竹気象站と、昨年まで5年連続で全土最低となっていた中壢気象站(桃園市)の4.79を除き、pH値は5.0を上回った。また地域別では北部が4.71~5.22、中部が5.65~6.19、南部が5.06~6.01と、特に北部で雨水の酸化が深刻となった。