５月４日は著名な映画シリーズ、『スター・ウォーズ』の記念日として知られ、世界中でさまざまなイベントが開催されたが、台湾では総統府に劇中の登場人物に扮したコスプレイヤー約100人が集結。かつて同作に登場する人気キャラクター「ヨーダ」に似ていると話題になった蔡英文総統は不在だったものの、陳建仁副総統が「初めて総統府に地球外からの友人を迎えた」とあいさつした。

陳副総統（中左）自らライトセーバー（武器）を握り、コスプレイヤーたちを歓迎した（４日＝中央社）

　劇中の有名なセリフ「May the Force be with you（フォースと共にあらんことを）」と「May the 4th（５月４日）」の語呂合わせが由来となった記念日「スター・ウォーズの日」、総統府前にはＲ２－Ｄ２やダース・ベイダー、チューバッカといった主要キャラクター姿をしたファンが勢ぞろい。さらに反乱軍パイロットと帝国軍のストームトルーパーに扮したコスプレイヤーがスター・ウォーズのテーマ曲が流れる中、総統府を護衛する衛兵と交代するパフォーマンスも披露された。

　その後、総統府内に入ったコスプレイヤーたちを出迎えた陳副総統はあいさつの中で、「きょう総統府のヨーダは不在にしています」と語った。これは蔡総統が2015年に米タイム誌の表紙を飾った際に使用された写真が「ヨーダに似ている」とインターネット上などで大きな話題になったことを踏まえたジョークで、和やかな雰囲気に包まれたようだ。

　また陳副総統は、中国が台湾に対する圧力を強める昨今の情勢を考慮してか、ヨーダの名セリフ「Size matters not（大きさは関係ない）」と、台湾は小さくとも考えられる以上に強いと示唆し、参加者から大きな拍手を浴びた。

　なお蔡総統はこの日、桃園市亀山区の電動バイク最大手、睿能創意（Gogoro台湾）本社を視察に訪れたが、陸学森同社執行長（ＣＥＯ）の英語名は「ホレイス・ルーク」と、スターウォーズシリーズのエピソード４～６の主人公で、ヨーダを師とするルーク・スカイウォーカーと重なることから、「意図的にスケジュールを組んだのか？」と話題を呼んでいる。