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川辺で石投げ、結婚指輪もポチャン


ニュース 社会 作成日:2018年5月10日_記事番号:T00076958

川辺で石投げ、結婚指輪もポチャン

 台北市と新北市の境を流れる淡水河の岸辺で9日、腰まで泥に漬かった1人の男性の姿が発見された。これを見た通行人があわてて消防署に通報し、「自殺しようとしている人がいる」と訴えたが、実はこの男性、まったく自殺する気はなく、ある大切なものを探していた。

 新北市に住む37歳の男性は9日午後3時ごろ、妻と夫婦げんかをして家を飛び出し、気持ちを落ち着けようと同市三重区の淡水河の岸辺へ向かった。そして川辺に到着すると、ストレスを発散しようと足元にあった小石を拾い、堤防の上から川に向かって投げ込んだ。

 しかし力いっぱい腕を振ったその瞬間、小石だけでなく薬指にはめていた結婚指輪も抜け、川辺の泥の中へポトン。あわてた男性はすぐに堤防から川岸へ降り、指輪が落ちた辺りへ向かった。無我夢中で指輪を探したが見つからず、さらに気付いた時には泥に足を取られて身動きができなくなってしまっていた。

 当時は満ち潮に当たり、水位が上昇し始めており、川の水が男性に向かってどんどん近づいていた。その姿を見て自殺と勘違いした通行人が消防署に通報。消防隊員が現場に駆け付け、男性を岸に引き上げた。

 救出された男性から事情を聞いた隊員らは、指輪探しに協力したいと考えたが、辺りは一面、真っ黒なヘドロが広がるばかりで、しかも男性を助け出す過程でめちゃくちゃに踏み荒らされた状況となっていたため、どこを探せば良いかも分からず、あきらめるしかなかった。

 全身ヘドロまみれとなって臭気を放つ男性は「妻に何て言えばいいのか」と、がっくり肩を落としたという。命の危険を忘れて駆け出すほど結婚を記念する指輪を大切に思う夫の気持ちに妻が気付いてくれることを祈りたい。