ニュース 電子 作成日:2018年5月11日_記事番号:T00076963
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した4月連結売上高は818億7,000万台湾元(約3,000億円)で前月比21%減、前年同月比44%増だった。証券会社は、アップルのスマートフォン「iPhone」や仮想通貨のマイニング(採掘)向け需要の弱まりから前月比で減少したとみている。ただ、前年同月比では市場予測を上回る伸びだった。11日付工商時報などが報じた。
証券会社は、4月以来の台湾元安進行、聯発科技(メディアテック)など携帯電話向けチップ受注増加、マイニング向けASIC(特定用途向けIC)受注回復により、第2四半期の台湾元建て売上高は目標を大きく上回ると予想した。
ただ、花旗環球証券(シティグループ・グローバル・マーケッツ・タイワン・セキュリティーズ)は、主要顧客のスマホ向けチップ調達の見合わせ、10ナノメートルプロセス出荷減少にかかわらず、まだ7ナノプロセス出荷が大幅に増えないことから、5月と6月の売上高は4月を下回ると予測した。
一方、業界関係者は、米アップルが下半期に発売するとみられるスマートフォン「iPhone」新機種向けプロセッサー「A12」をはじめ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ザイリンクス、深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)など主要顧客も7ナノ生産を開始し、6月以降の出荷は急増するとみている。
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