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馬前総統に逆転有罪判決、捜査情報漏えい事件


ニュース 社会 作成日:2018年5月16日_記事番号:T00077067

馬前総統に逆転有罪判決、捜査情報漏えい事件

 2013年に台湾政界で起きた馬英九前総統と王金平前立法院長の政争をめぐり、馬前総統が捜査中の機密事項を他人に漏らしたとして通信保障監察法違反(秘密漏えい)などの罪で起訴された裁判で、二審の台湾高等法院は一審の無罪判決を覆し、懲役4月(罰金12万台湾元=約44万円で代替可能)の有罪判決を下した。16日付自由時報などが報じた。

/date/2018/05/16/18ma_2.jpg馬前総統は、有罪判決は今後の総統の職権を制限するもので不当との立場だ(15日=中央社)

 一審では、馬前総統が当時、黄世銘・元検察総長から受けた捜査情報を江宜樺・元行政院長と羅智強・元総統府副秘書長に伝えた上で、黄元検察総長に対して江元行政院長に報告するよう指示したことは、総統の憲法に基づく争議処理権の行使に当たるとして無罪判決が下されていた。しかし、台湾高等法院は総統も広義の公務員に当たるため、捜査情報の守秘義務に対して例外ではないとして逆転有罪判決を下した。

 馬前総統は判決に対し「必ず上告する」と表明した。同事件では、黄元検察総長が懲役1年3月(罰金45万元で代替可能)で有罪が確定している。