ニュース 社会 作成日:2018年5月21日_記事番号:T00077148
台北市万華区の夜市(ナイトマーケット)、華西街夜市といえば、かつてヘビ料理の店が軒を連ね、「精力が付く」とされるヘビスープや、生きたヘビの解体ショーで有名で、台北市の必見観光地として大勢の観光客でにぎわった。しかし近年では動物愛護意識の高まりなどからこうした店は次々と姿を消し、最後の1店もきょう(21日)午前で営業を停止した。
閉店した「亜洲蛇肉店」。90年代以前は日本から大勢のツアー客が観光バスで訪れていた(21日=中央社)
華西街最後のヘビ料理店「亜洲蛇肉店」は、1967年に「亜洲毒蛇研究所」として開業。唯一、ヘビ料理のみを提供する専門店として知られ、その後、店名を変えつつ50年以上にわたり同夜市の代名詞的存在であり続けた。
同店の2代目、郭懿堅さんによると、華西街夜市では全盛期、8軒のヘビ料理店が営業していたそうだ。こうした店では解体ショーのほか、オランウータンがヘビと遊んだり、大きなニシキヘビがネズミを丸のみにするなどさまざまなショーが繰り広げられ、店先はいつも、外国人を含む大勢の観光客に取り囲まれていたという。
しかし郭さんによると、10年ほど前から台湾でも動物愛護意識が高まり始め、解体ショーに異議を唱える声も多く聞かれるようになった。このため政府がこうしたショーを禁止した他、台湾で調達できるヘビの数が減ったことも手伝い、華西街夜市のヘビ料理店は1軒、また1軒と閉店していき、現在では亜洲蛇肉店のみとなっていた。
そんな亜洲蛇肉店も時代の変化には勝てず、このほど閉店を決定。きょう午前10時30分より、人気コメディアン、郭子乾がヘビのおもちゃを使った最後の解体ショーを披露するイベントを行った後、営業を停止。「ヘビ街」としての歴史に幕を閉じた。
同店は今後、火鍋店に転身するそうで、7月末のリニューアルオープンを予定している。
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