22日付電子時報によると、▽台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）▽世界先進積体電路（ＶＩＳ、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター）▽聯華電子（ＵＭＣ）▽中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）▽華虹半導体──などの中台ファウンドリーは、シリコンウエハーの価格上昇や８インチ工場でフル稼働状態が続いていることを受け、８インチ製品の価格引き上げを決定した。
中台ファウンドリーの８インチ工場では▽自動車▽モノのインターネット（ＩｏＴ）▽消費者向け電子機器──向けの受注が増え続け、受注見通しは今年末まで立っている。ただ、中にはファウンドリーの生産能力を確保するための重複発注もあるため、ファウンドリーは値上げによって顧客の実際の需要量を明らかにし、下半期の生産拡大、生産ライン配置計画に役立てる狙いだ。
台湾のＩＣ設計会社は、ファウンドリーの値上げは受け入れるしかないが、自社の顧客向けオファー価格を引き上げるかは依然、観察が必要と説明した。自社のオファー価格を据え置けば、短期的には粗利益率が下落するが、中長期的にはオファー価格を引き上げた海外の大手ＩＣ設計会社から受注とシェアを奪い、かえって粗利益率を維持できる可能性があるからだ。
