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4月輸出受注総額、同月の過去最高に【図】


ニュース その他分野 作成日:2018年5月22日_記事番号:T00077168

4月輸出受注総額、同月の過去最高に【図】

 経済部統計処が21日発表した4月の輸出受注総額は、前月比7.7%減、前年同月比9.8%増の391億1,000万米ドルで、4月としての過去最高を更新した。林麗貞統計処長は、従来型産業で受注が多かったと指摘した。22日付経済日報などが報じた。

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 製品別の4月輸出受注額は、従来型産業は▽ベースメタル、24億1,000万米ドル(前年同月比16.5%増)▽機械、22億6,000万米ドル(18.6%増)▽プラスチック・ゴム製品、21億2,000万米ドル(18.9%増)▽化学品、19億7,000万米ドル(24.9%増)──と、軒並み2桁成長だった。原油価格、鉄鋼価格の上昇、中国など世界での自動化設備の需要増が貢献した。

 半導体など電子製品は101億8,000万米ドルで、前年同月比12.1%増加し、4月としての過去最高を更新した。高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)、モノのインターネット(IoT)、自動車、ゲーミング(ゲーム用)向けなどの需要増加が貢献した。

 一方、情報通信技術(ICT)製品は101億9,000万米ドルで、前年同月比0.3%減と、3カ月連続の減少となった。

 液晶パネルなどの光学器材も19億3,000万米ドルで、9.5%減少し、3カ月連続の前年割れとなった。大型液晶パネル価格が3割以上下落した影響を受けた。

中国、2桁成長

 国・地域別では、中国(香港含む)が105億6,000万米ドルと前年同月比13.6%増加し、2桁成長だった。他も▽米国、109億1,000万米ドル(前年同月比9.6%増)▽欧州、72億7,000万米ドル(4.9%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、39億米ドル(4.9%増)▽日本、21億1,000万米ドル(4.6%増)──と軒並み増加した。

 統計処は、5月の輸出受注総額は約390億~400億米ドルと、前年同月比5.9~8.7%増加すると予測した。従来型産業での好調な受注が貢献し、同月の過去最高を更新する見通しだ。