液晶パネル大手の友達光電（ＡＵＯ）は22日、米ロサンゼルスで開催中のディスプレイ業界の見本市「ＳＩＤディスプレイ・ウイーク2018」で、同社が新たに開発したミニＬＥＤ、マイクロＬＥＤディスプレイ技術を業界に先駆けて発表した。23日付工商時報が報じた。
ＡＵＯが発表したミニＬＥＤバックライトのゲーム用ディスプレイ。新たな高精度の映像世界を提供する（ＡＵＯリリースより）
ＡＵＯは今回、ミニＬＥＤバックライトを採用したゲーム専用の27インチモニターと15.6インチノートパソコン、バーチャルリアリティー（ＶＲ）対応ヘッドマウントディスプレイ（頭部装着ディスプレイ、ＨＭＤ）、およびマイクロＬＥＤパネルにＬＴＰＳ（低温ポリシリコン）バックプレーン技術を採用したディスプレイを公開した。
ミニＬＥＤ技術については、直下式バックライトを採用することでローカルディミング（部分駆動）効果を高め、従来より高い輝度とダイナミックコントラスト比を実現したと説明した。彭双浪（ポール・ポン）ＡＵＯ董事長は「ミニＬＥＤ製品はコストが高いため、応用分野が重要になる」とした上で、下半期に製品を投入すると表明した。
フルカラー、バックプレーン採用のマイクロＬＥＤディスプレイ技術についても同社は、画素の一つ一つが独立して発光することでより高い精細度およびダイナミックコントラスト比を実現し、解像度は世界最高とうたっている。
