ニュース 政治 作成日:2018年5月24日_記事番号:T00077225
国民党の呉敦義主席は22日、会議の席で「1992年の共通認識(92共識)」に触れ、「当時、憲法への追加条文で、『国家の統一前は、台湾、澎湖、金門、馬祖を自由地区と呼び、その他を大陸地区と呼び、国家の最終目標は統一である』と明示された」と発言した。統一志向の発言によって、自身と中国との関係改善を図る狙いがあるとみられる。24日付旺報などが報じた。
呉主席(右)。会議では蔡政権による中台関係悪化も強く批判した(中央社)
呉主席は本土派で、「中華民国と中華人民共和国」の関係で中台の現状維持を求め、台湾独立には反対する立場だ。しかし中国は、国民党が統一派の洪秀柱前主席と比べて統一に関する立場を後退させたと認識。呉主席が昨年8月に就任した際も祝電を送らないなど冷遇してきた。近年、国民党と中国共産党との間で開かれてきた「両岸経貿文化論壇(通称・国共フォーラム)」で、今年は呉主席が参加意向を示したものの、中国はその立場への疑念から、開催そのものを見送る可能性が濃厚とされる。
蔡英文政権が人気を落としている状況は、国民党にとって中台関係改善を訴えて民意を獲得するチャンスだが、国共の関係が停滞していては説得力がない。このため今回の呉主席の「統一」発言は、中国指導部に向けて自身の立場への疑念を晴らし、関係改善をアピールすることを狙ったものとみられる。
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