ニュース 社会 作成日:2018年5月25日_記事番号:T00077250
基隆市の漁港、正浜漁港に面したエリアに立ち並ぶ建物群の外壁が、青や赤、黄色といった鮮やかな原色でペイントされ、そのカラフルさから「まるで地中海の街並み」と話題を呼んで人気スポットとなっている。
色とりどりの建物が並ぶ正浜漁港。通常の灰色の街並みと比べて、活気が全く異なるように感じられる(基隆市政府リリース)
これらのカラフルな建物は、基隆市政府が地元住民や景観デザインの専門家と議論を重ねて推進した結果、生まれた。24日に現地を視察した林右昌基隆市長は「この光景を見た者はここが基隆とは信じられないだろう」と称賛した。
林市長によると当初、地元住民はこのプロジェクトに懐疑的だったという。しかし、1棟目の外壁が塗り終わった際、老朽化した建物が美しく生まれ変わった姿に感銘、積極的に協力するようになったとのことで、現在15棟がこの試みに参加している。
なお同プロジェクトに加わっている建築士の荘鎮戎さんによると、建物の色の選択は、家主の意向を中心に周辺住民の意見も取りまとめた上で最終決定するそうだ。
市長の視察に同行した中国文化大学景観学研究所の郭瓊瑩所長は「まるで海外の漁村に来たようだ」と語り、「水上タクシーを停泊させ、ビールやコーヒーが飲めるようにすれば、基隆を代表する新たな名所となり得る」と観光拠点化に期待感を示した。
色とりどりの街並みと言えば、イタリア・ベネチアのブラーノ島が有名だが、基隆のプロジェクトが成功すれば、正浜漁港が「アジアのブラーノ」と呼ばれるようになる日がやって来るかもしれない。
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