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鴻海系FIIの戦略投資家、中国国有資本が過半


ニュース 電子 作成日:2018年5月28日_記事番号:T00077257

鴻海系FIIの戦略投資家、中国国有資本が過半

 鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の産業向けIoT(モノのインターネット)事業子会社、富士康工業互聯網(フォックスコン・インダストリアル・インターネット、FII)は27日、上海証券取引所での新規株式公開(IPO)で、戦略投資家20社が合計で81億3,500万人民元(約1,400億円)を投資すると発表した。IPOによる資金調達規模(272億5,300万人民元)の29.8%を占める。28日付経済日報が報じた。

 20社の内訳は、中国の国有資本、国有企業が過半数を占めた。上位は国有投資ファンドの上海国投協力発展股権投資基金(7,254万9,000株)、国務院系投資会社の中央匯金投資(5,809万7,000株)、中国国有機構構造調整基金・中国人寿・新華資産管理(計4,357万2,000株)などとなっている。このほか、阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング)、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)、百度(バイドゥ)などのインターネット企業も名を連ねた。

 戦略投資者の顔触れは、FIIに対する中国の重視を物語っている。戦略投資家の取得株式には一定期間転売を禁じるロックアップ期間が設けられていることもあり、上場初期の株価上昇を後押ししそうだ。

 鴻海グループは今後、IoT分野のクラウドサービスを積極的に攻略したい構えで、日本ではシャープ、中国ではFIIを通じ、現地市場を開拓していく。