ニュース 石油・化学 作成日:2018年5月28日_記事番号:T00077263
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は、中国浙江省の寧波工場で高純度テレフタル酸(PTA)の年産能力を150万トン増強する計画だ。2020年の稼働を目指す。台化の中国でのPTA年産能力は270万トンとなり、台湾の170万トンを上回る。投資額は6億米ドル。28日付工商時報が報じた。
PTA市場はここ数年、中国の新工場稼働が相次いで深刻な供給過剰となり、多くのメーカーが赤字に見舞われた他、中台メーカーの一部は工場閉鎖に追い込まれていた。
台化は、昨年は川下のポリエステルの高い稼働率と低い在庫水準の下でPTAオファー価格が上昇し、台湾と寧波工場の売上高は前年より顕著に増加したと説明した。寧波工場ではPTA製造工程の改善作業が今年半ばに完了する予定で、生産コストが1トン当たり25米ドル低下し、価格競争力が大幅に向上する見通しだという。
台化は、寧波工場で▽高純度イソフタル酸(PIA)▽フェノール▽アセトン▽ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体合成樹脂)──の生産拡大も計画しており、19~20年に相次いで稼働する予定だ。投資額は計16億米ドル。
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