鴻海精密工業が８日発表した５月連結売上高は前月比0.91%増、前年同月比24.03%増の3,471億300万台湾元（約１兆2,700億円）で、同月としての過去最高を更新した。９日付工商時報などが報じた。
証券会社は、鴻海の５月連結売上高は市場予測を上回ったと指摘し、ネットワーク設備やパソコン製品の他、米アップルのスマートフォン「iPhoneX（テン）」や「iPhone8」の組み立て需要が安定的だったためと理由を挙げた。
鴻海は、前月よりも伸びが大きかったのは通信製品、消費者向け電子製品、コンピューティング製品の順と説明した。一方、前年同月比ではコンピューティング製品、消費者向け電子製品、通信製品の順だった。証券会社は、第５世代移動通信規格（５Ｇ）時代の到来が近づくにつれ、５Ｇ通信製品の売上高が増えることは意外ではないとコメントした。
証券会社はまた、下半期の見通しについて、iPhone新機種の出荷に伴い７月末から売上高が拡大すると予測した。
